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SNS に出すためにスクリーンショットを切り抜く

投稿先が実際に求めている形と、スマホのスクショを正方形に切ると壊れる理由。切るかわりに余白を足すという選択肢と、縦型の安全な範囲について。

スマートフォンのスクリーンショットは、縦に非常に細長い形をしています。おおよそ 9 対 19 から 9 対 20 のあたり。一方、投稿先が求めるのは正方形か、横長か、あるいは縦でも 9 対 16 です。この二つは一致しません。だからこの作業は、単に切り抜きの枠を合わせる話ではなく、何を捨てるかの判断になります。

先に結論を書きます。スマホのスクショを 1 対 1 に切ると、画面の上下三分の一ずつが落ちます。多くの場合そこに、その画像が意味を持つための文脈が入っています。正方形が必要なら、切るのではなく、正方形の地の上にスクショを丸ごと置いてください。詳しくは後半に書きます。

投稿先が求めている形

具体的な画素数と切り取り位置は各社の都合でよく変わるので、覚えるべきは数値ではなく形です。以下は形と、それを選ぶ理由。

正直に書いておくと、この一覧に無い形もよく使われます。縦長のフィード投稿でよく使われる 4 対 5 や、記事のカードでよく見る 1.91 対 1 がそれです。Marka の比率のプリセットは、自由のほか 1:1、16:9、9:16、4:3、3:4、3:2、2:3 の七つで、4 対 5 と 1.91 対 1 は入っていません。必要なときは自由の切り抜きで作ってください。プリセットに無いものを「無い」と書くほうが、あとから困らないと思います。

スマホのスクショを正方形に切ると何が起きるか

縦 19 の画像から正方形を取ると、残るのは縦 9 ぶん、つまり元の半分以下です。上下のどちらを残すかを選ぶことになりますが、たいていの画面は上に見出しがあり、下に操作があります。片方を捨てると、残ったほうだけでは何の画面かわからなくなる。

それでも切り抜きが正しい場面はあります。画面の一部分だけを見せたいとき、たとえば設定項目のひとつや、エラーの表示だけを出したいとき。このときは正方形に合わせて切るのではなく、見せたい部分を切り出したうえで、その形をそのまま使ってください。形を先に決めて内容を後から合わせると、たいてい両方が中途半端になります。

もうひとつ、よく見かける間違いは、縦長の画像を横長の枠に無理に収めるために左右を大きく余らせることです。これ自体は次に書くやり方と同じなのですが、余白の色が背景と喧嘩していたり、画像が枠のどちらかに寄っていたりすると、途端に事故に見えます。余白を足すなら、足したことがわかる形で足してください。

切るかわりに、載せる

正方形や横長の枠が必要で、しかも画面全体を見せたい。この二つは両立します。スクリーンショットを切らずに、必要な比率の地の上に置けばいい。切り抜きではなく余白を足す方向に解く、ということです。

この処理には副次的な効果があって、画面のふちに影が付き、周りに余白があると、その画像は「たまたま撮ったスクショ」ではなく「意図して作った画像」に見えます。資料やリリースノートに貼る画像がそれらしく見えるのは、たいていこの処理のおかげです。

Marka では背景加工がこれにあたります。無地の白、グラファイト、三種類のグラデーション、そして透明。余白、角丸、影の三つが付き、いずれも画像に対する比率で決まるので、元の画像の大きさが何であれ仕上がりの形は揃います。透明の設定は、背後に何も無い PNG が必要なとき、たとえばスライドの上に重ねる素材を作るときに使います。背景加工は Pro に含まれます。

縦型で、隠れる範囲を見込む

9 対 16 の縦型は画面いっぱいに表示されますが、その上下は表示側の UI に重なります。上部にはアカウント名と閉じるボタン、下部には返信欄や操作のボタン。ここに文字を置くと読めません。

具体的な高さは表示するアプリと端末で違い、しかも更新で変わります。安全側に見積もるなら、上と下をそれぞれ全体の一割から二割ぶん空けておく。中央のおよそ六割から七割に、読ませたいものを全部入れる、という作り方です。作ったら実際に一度投稿画面まで進めて、自分の端末で重なり具合を見てください。それが唯一確実な確認方法です。

切り抜く前にやること

  1. 先に隠す。切り抜きは隠す作業の一部でもありますが、残す範囲の中に何が写っているかは別に確認が要ります。ステータスバーの時刻、通知、名前。
  2. 見せたい部分を決める。比率ではなく内容から決めてください。
  3. その内容が入る最小の枠で切る。余ったぶんは後で足せますが、切ったものは戻せません。
  4. 必要な比率に足りなければ、背景の上に載せて枠を作る。切って合わせない。
  5. 縦型なら上下の隠れる範囲を見込む。中央のおよそ三分の二に収める。
  6. 出す直前にもう一度全体を見る。切り抜きの端に、切り損ねたものが残っていることがあります。

Marka の切り抜きは無料で使えます。枠を自由に動かすことも、七つの比率に固定することもでき、90 度ずつの回転と左右上下の反転も同じ画面にあります。スクリーンショットを必要な部分まで詰める作業は、有料の機能であるべきではないと考えています。書き出しは、iPhone と iPad なら写真へ PNG で保存するか共有シートへ、Mac なら PNG、JPEG、HEIC のファイルか、クリップボードへのコピーです。

よくある質問

スマホのスクショを正方形にするにはどうすればいいですか。

切るのではなく、正方形の地の上に載せてください。縦に細長い画像から正方形を取ると、上下のおよそ三分の一ずつが落ち、残った部分だけでは何の画面かわからなくなることが多いからです。Marka の背景加工は余白と角丸と影を付けて枠を作る機能で、Pro に含まれます。

4 対 5 の比率はありますか。

プリセットにはありません。用意されているのは自由のほか 1:1、16:9、9:16、4:3、3:4、3:2、2:3 の七つで、縦長のフィード投稿でよく使われる 4 対 5 と、記事カードでよく見る 1.91 対 1 は入っていません。必要なときは自由の切り抜きで枠を作ってください。

縦型の投稿で、文字はどこまで置いていいですか。

上下それぞれ全体の一割から二割は表示側の UI に隠れると見込んでください。読ませたいものは中央のおよそ六割から七割に収めるのが安全側です。実際の高さはアプリと端末と更新で変わるので、一度自分の端末で投稿画面まで進めて重なりを見るのが確実です。

切り抜きは無料で使えますか。

使えます。枠の自由な移動、七つの比率への固定、90 度単位の回転、左右と上下の反転はすべて無料の範囲です。有料になるのは注釈ツール、ぼかしと塗りつぶし、ステッカー、そして背景加工です。

画質を落とさずに切り抜けますか。

切り抜き自体は画素を捨てるだけなので、残った部分の画質は変わりません。落ちるのは、小さく切ったものを大きな枠に引き伸ばした場合です。小さな範囲を大きく見せたいなら、引き伸ばすのではなく、切り抜いた画像を余白のある枠に置いて相対的に大きく見せるほうがきれいに収まります。

背景を透明にして書き出せますか。

できます。背景加工には透明の設定があり、余白と角丸と影を付けたまま地を透明にできます。スライドの上に重ねる素材を作るときに使います。書き出しは透過を保てる形式を選んでください。背景加工は Pro に含まれます。

Marka でやってみる

Marka は iPhone・iPad・Mac 用のスクリーンショット注釈アプリです。見せたくないところをなぞってモザイクにし、見せたいところに矢印を置き、手順に番号を振り、投稿先の比率に切り抜いて送る。処理はすべて端末内で完結し、アップロードもアカウントも計測もなく、ダウンロードは 2.4 MB。画像を開く・切り抜き・モザイクブラシ・書き出しは無料で、Pro は 3 機種共通の買い切りです。

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